リード文の書き方を徹底解説|必要な9つの要素や例文を紹介

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リード文の書き方を徹底解説|必要な9つの要素や例文を紹介

解決できる疑問

  • リード文ってそんなに重要?理由は?
  • リード文を作るとき何を考えてるの?
  • 読者に興味を持たせるってどうやるの?
  • 具体的な例文は無いの?

結論からいうと、リード文は「必要な要素を適切な順番で組み立てるだけ」で完成します。

この記事では、そのために必要な以下のことを解説する内容です。

  • リード文の重要性
  • リード文に必要な9つの要素
  • 作る手順や質の高いリード文を作る方法
  • 要素を解説しながらの例文紹介

リード文が魅力的であれば、苦労して書いた本文が読まれることはもちろん、WEBライターなら単価アップも期待できます。

 

記事を書く人すべてに役立つ内容なので、ぜひ参考にしてください!

自己紹介

リード文を作るためには、「読者ニーズの把握」が不可欠です。

ニーズのリサーチを含め、WEBライティングの書き方を知りたい人は、「【現役ディレクターが解説】WEBライティングの書き方のコツを紹介」をご覧ください。

 

リード文とは?書き方が重要な3つの理由を解説

リード文とは?書き方が重要な3つの理由を解説

リード文とは「記事の冒頭で内容を説明する導入文」のことです。

読者が初めに目にする文章なので、記事内でもっとも重要だといわれています。

 

なぜなら、読者はもちろんSEOにも影響のある部分だからです。

ここでは、その具体的な理由を解説していきます。

 

①|記事の価値を判断される箇所だから

リード文の役割は「記事に価値を感じてもらうこと」です。

リード文の質が悪ければ、読者は記事に価値を感じず、先を読みたいとは思いません

あなたも実際に「何だか参考になりそうにない…」「欲しい情報がなさそう…」と感じ、すぐに離脱した事があるのではないのでしょうか?

 

つまり読者は「リード文で記事を読み進めるか決めている」ということです。

「そもそも記事を読んでもらえるか」を担うリード文は、やはり重要な要素といえるでしょう。

 

②|より興味を持って読み進めてもらうため

読者はタイトルを見てサイトに訪れているため、それなりの興味はあります。

しかしそれほど長続きするものではなく、リード文の質が悪ければ、すぐに離脱されてもおかしくない状態です。

 

リード文の質が高く、読者に「探してる情報があるかも!」「読んだら得しそう」と感じてもらえると、高いモチベーションで読み進めてくれ、記事の目的を達成しやすくなります

 

このように、リード文でより興味を持たせることで、本文の内容も理解しやすくなるでしょう。

 

③|SEOに影響のある離脱率や滞在時間に関係するから

「離脱率」「滞在時間」とは、読者がサイトに訪れ離脱するまでの確率や時間のことです。

つまり離脱率が高いと「読者の悩みを解決できない記事」といえます。

 

そしてSEOとは「検索エンジン最適化」と呼ばれ「Google検索の上位を目指す施策のこと」です。

SEOを一言でいうと「読者の問題を解決できるサイトを作ること」なので、滞在時間が短く離脱率も高い=読者の問題を解決できていない、といえます。

 

そのため、離脱率や滞在時間に影響のある冒頭のリード文は、記事の中でもっとも重要な要素といえるでしょう。

 

読者・Googleどちらにも評価されるには、魅力的なリード文が必須です!

 

リード文に必須!9の要素とその書き方

リード文に必要な9つの要素を解説

リード文は、ただ記事内容を説明するだけでは不十分です。

内容を伝えつつ、読者の興味を引く効果的な文章を考える必要があります

 

しかし、キーワードによってリード文に必要な要素が異なるのが難しいところ。

ここで紹介する要素の中から、必要なものを選択して使用しましょう。

 

必ず入れる4つの要素

まずはリード文に必ず入れる要素を解説します。

以下の4要素を基本にするので、しっかり押さえておきましょう。

  1. 記事内容の説明
  2. ベネフィット
  3. 疑問
  4. E-A-T

紹介する順番はリード分の順とは関係がないので、使うときは都度流れを考えて活用してください。

 

①|記事内容の説明

記事内容を簡単に要約し、読者に伝えるパートです。

ポイントは「できるだけ短く簡潔に」伝えること。

 

なぜならリード文は、200〜300文字ほどで作られることが多く、使える文字数が限られているからです。

たとえばSEOに関する記事なら

例文

今回は、SEOの概要や対策方法を解説。さらに後半では、やってはいけない危険なSEO対策を紹介します。

または

例文

今回は

SEOの概要

対策方法

やってはいけない危険なSEO対策

以上を解説します。

など、シンプルにまとめ一目で内容が伝わるようにしましょう。

 

②|ベネフィット

ベネフィットって?

「読者が得られる魅力的な未来」のこと。

リード文だけじゃなく、記事内容すべてにおいて重要な要素です。

メリットとの違いを洗濯機でたとえると

この洗濯機は、洗濯と乾燥の時間が従来より20%早くなっています。(メリット)

なので、空いた時間で趣味や副業など好きなことができますよ。(ベネフィット)

という感じ。

得られる未来を想像してもらうために使います。

 

このベネフィットをリード文で伝えると、「読者はワクワクして先を読みたくなる」ので、必ずリード文に入れるようにしましょう。

 

③|疑問

読者の疑問を具体的に代弁することで、より引き込まれるリード文になります。

サイトに訪れた読者は、まだ問題を解決できるか確信を持っていません。

 

リード文に自分と同じ疑問が書いてあれば、「きっと欲しい情報があるはず!」と感じるものです。

以下の例文は、洗濯機の選び方を解説する記事の例文です。

例文

洗濯機によって汚れの落ち方は本当に違うのでしょうか。

メーカーによって機能性はどう違うの?

容量の決め方がわからない…。

このように、読者ニーズに関連する疑問を提示すると、「自分ごと」として捉えてくれます。

 

とはいえ、いくつも疑問を並べるとクドいので、2〜3個ほどにしてください。

読者ニーズやペルソナから、適切な疑問を考えてみましょう。

 

 

④|E-A-T

E-A-Tって?

Googleがコンテンツの品質を判断するときに重要視する要素

  • Expertise=専門性
  • Authoritativeness=権威性
  • Trustworthiness=信頼性

たとえば医療系の記事の場合、医療に関することを幅広く扱うサイトより、腰痛に特化したサイトのほうが「専門性」が高いといえます。

さらに記事を書いている人物が、クリニックを経営している腰痛に詳しい専門家であれば、「権威性」が高いと判断されるでしょう。

そしてその専門家が、日々の診療で得たリアルな体験談やエビデンスに基づいた内容を記事に反映していれば、「信頼性の高いコンテンツ」を提供するサイトといえます。

 

EATに関する情報は、リード文の最後に掲載するのが一般的です。

例文

私は、都内で腰痛専門クリニックの経営・施術をする〇〇です。

〇〇年より整体師として従事し、延べ500人以上の患者の症状と緩和させてきました。

〇〇年には日本腰痛学会の役員に任命され、腰痛の予防対策や研究に従事。

腰痛に関する書籍も3冊出版しております。

以上のように、信頼性の高い情報を惜しみなく掲載すると、読者・Google双方に評価されるサイトになります。

 

キーワードによって入れる5つの要素

続いては、キーワードの性質を見て入れる要素。以下の5つを紹介します。

  1. 新事実
  2. 共感
  3. 恐怖
  4. 簡易性
  5. 同調

無理にすべて入れようとせず、効果的なものだけを入れるのがポイントです。

 

①|新事実

その名の通り、意外性のある新事実を入れると効果的。

読者は、調べていることに関する知らない情報を目にすると、お得感を感じ読み進めてくれます

例文

通常7〜8時間が適切だといわれる睡眠時間。実は最近の研究で〇〇という結果が出ているのです。

一日に〇〇時間以上座ると、死亡率が上昇することをご存知でしょうか?

経済大国と言われる日本ですが、実は先進国の中で非常に低い成長率なのです。

など。

 

キーワードを検索した人が興味を持ちそうな新事実をリード文に入れると、「詳しく知りたい!」と記事を読んでくれます。

 

②|共感

共感は、お悩み系のテーマで特に効果的です。

読者に「それ分かる!」と思わせられたら、記事を読んでくれる可能性は大きく上がります。

例文

朝、ふと枕を見ると大量の抜け毛が。「もしこのまま放っておいたら…」と不安を感じたことはありませんか?

最近マスクを外すと「少し老けた?」といわれ、落ちこんでいる方の話をよく聞きます

40代で貯金もあまり無く、当てにできる資産もない…。「子供もまだ小さいのに、この先不安だ」というお悩みを持つ方が増えています。

など。

 

情景が浮かぶような具体的な文章が書けると、読者は感情が入り読み進めてくれます。

しかし、端的に結論を伝えたほうが良いテーマなら、無理に使うと冗長に感じるので止めておきましょう。

 

③|恐怖

こちらもお悩み系のテーマでよく使われます。

恐怖心を煽り、「解決しないとヤバいかも」と思わせるのが目的です。

 

例文

その小さなシミ、放っておいたら取り返しの付かないことになるかも。

投資は時間との勝負です。すぐに始めないと、手遅れになるかもしれません。

ビジネスは始めが肝心です。道を間違い手遅れになる前に、当スクールで本質的なビジネスセンスを身に付けておくとよいでしょう。

確かに効果はありますが、あまり煽りすぎると不快に感じる人もいます。

現実的考えられる程度の表現で使いましょう。

 

④|簡易性

一般的に難しそうなことや、面倒くさそうなものに使うと効果的です。

読者に「これならできるかも!」と思わせ、モチベーションを上げるのが目的

例文

ブログを始めるのは意外と簡単。最短30分もあればできますよ!

投資は難しいイメージがあります。しかし積立投資なら、一度設定すれば後は放置するだけ。簡単に預金以上のリターンが期待できます。

パソコンは確かに難しいものです。でも、「自分がしたいこと」に焦点を絞れば、とってもシンプルな便利ツールになるのはご存知でしょうか?

このように、「難しそうなものを簡単に感じさせる表現」が重要です。

しかし過度に簡易性をアピールすると、読者を裏切る結果になるので注意して使いましょう。

 

⑤|同調

日本人は同調を強く好む傾向があります。

その「みんなと同じでいたい」欲求に訴える一言を入れると効果的です。

例文

  • 近年の投資ブームにより、証券口座を開設する方が急激に増えています。
  • 稼いでいるWEBライターの多くは、個人ブログを運営しています。
  • 最近、清潔感のある男性が増えたと思いませんか?実は男性の脱毛がブームになっていて、女性からも高い支持を得ています。

以上のように、「みんなやってるんだ、自分もやったほうが良いのかな」と思い、購買欲が高まります。

こちらも、あまり強調せずに文中に潜ませる程度が良いでしょう。

 

 

紹介した9の要素を的確に選択すると、ペルソナにピタッとはまるリード文ができますよ!

 

リード文の書き方3ステップ

リード文の書き方3ステップ

前項では、リード文に必要な9の要素を紹介しましたが、「多すぎて逆に迷う」と感じる人もいるでしょう。

ここではそんな人に向けて、上記の要素を使ってリード文を作るシンプルな3ステップを解説します。

魅力的なリード文が早く・簡単に作れるので、ぜひ参考にしてください。

 

step
1
キーワードからリード文に必要な要素を決める

まずは材料集めです。

調べ上げた読者ニーズから、必須要素(内容説明・ベネフィット・疑問・E-A-T)以外に取り入れたほうが良い要素を考えます。

無理に入れる必要はなく、自然に必要と感じたものだけを採用しましょう。

 

このとき欲張りすぎて長文になりそうなら、優先度が低い要素を省きます。

判断基準は「本文を読んでくれる可能性が高いもの」です。

 

step
2
読者ニーズから適切な順番を決める

次に、読者が自然と引き込まれる順番を考えます。

「この要素はどこに入れよう」と考えるのは作りづらいので、最初に入れる要素だけを決め、自然な流れで作ってしまいましょう

 

そこから各要素を入れていくと、不自然さがなく魅力的なリード文に仕上がります。

最初から悩みすぎると効率が悪いので、本文と同じく「書き上げた後に校正していく」感覚で書き進めましょう。

 

step
3
冒頭から読み上げて確認

最後は通しで読み上げ校正してみましょう。

このとき大切なのは「読者になった気持ちで読むこと」です。

 

目視だけでなく、声に出して読みあげるとさらに修正点に気づきやすいでしょう。

できれば、校正は次の日など時間を置いておこなうのがベター

なぜなら書き上げた直後では、客観的に読み上げることが難しいからです。

 

以上の流れで作れば、一定の質を保ちつつスムーズにリード文を作れるでしょう。

 

何度も繰り返し、自分の型を作ることが大切です!

 

リード文の書き方を例文で解説

リード文の書き方を例文で解説

ここでは前項までに紹介した要素を使い、実際にリード文を作ってみます。

テーマは、さまざまな要素を盛り込みやすい「おすすめの育毛剤を紹介する記事」です。

内容は完全に創作なので、イメージとして参考にしてみてください。

 

例文

「人が自分の頭を見ているような気がする…」髪が薄くなると、このようにネガティブな考えになる方が多いようです。(共感)

薬局の育毛剤を使ってみたけど効果がなく、「本当に髪が生えてくる育毛剤なんてあるのかな」(疑問)と思い、諦めかけている方もいるでしょう。

しかし、諦めて髪を失うと一生後悔することになります。(恐怖)

育毛剤の効果がでないのは「自分の頭皮に合った物を選んでいないから」です。(新事実)

適切な育毛剤を選ぶことで効果を実感し、以前の自信を取り戻している方も多くいますよ!(ベネフィット)

この記事では

髪が抜ける原因

育毛剤が効かない理由

頭皮のタイプを知る方法

タイプ別の育毛剤を紹介

毎日のお手入れ方法

(記事内容の説明

以上をご紹介します。

この記事の監修者

〇〇皮膚科委員長の〇〇先生

※実績など(E-A-T)

この記事きっかけに、「視線に怯えることのない開放的な生活」を手に入れましょう!(ベネフィット)

いろんな要素を入れるため、あえて長めのリード文にしてみました。

少し長く感じる人は、要素を選択して削ってみても良いかもしれません。

 

以上のように、必要な要素を組み合わせることで、読者ニーズに沿ったリード文ができあがります。

 

料理と同じで、必要な材料を揃え繰り返し練習すると、さじ加減がわかってきますよ!

 

リード文の完成度を上げる5つのコツ

リード文の完成度を上げる5つのコツ

紹介したようにリード文を作れば、大きな失敗は無いはずです。

しかし、細部に拘るとより完成度の高いリード文に仕上がります。

 

WEBライターとして記事を書く人なら、クライアントからも評価されるでしょう。

ここでは、よりリード文の完成度を上げるコツを紹介していきます。

 

①|ペルソナを設定しておく

ペルソナとは、ターゲットをさらに絞った「具体的な読者像」のことです。

たとえば

  • 年齢
  • 性別
  • 居住地
  • 職業
  • 家族構成
  • 収入
  • 趣味
  • 性格
  • 目標
  • 課題

など、キーワードにより内容はさまざま。

 

このような、具体的な情報を想像しリード文を作ると、表現や伝え方も具体的になり読者に刺さりやすくなります

ペルソナはリード文だけでなく、読者ニーズや構成作りにも役立つものなので、必ず作っておきましょう。

 

②|無駄な情報を入れない

リード文はいろんな要素を入れようと、つい情報を詰め込みがちです。

しかし、情報が多く冗長に書かれていると、読者は「結局なんだっけ?」という状態になることも。

 

伝えたいことを明確にするためには、無駄な情報は削るべきです。

一度書いた後に見返し、大胆に削ることもときには必要となります。

 

③|箇条書きを入れる

箇条書きは、「端的に情報を伝えたいとき」に有効です。

特にいくつかの要素を羅列するときは、文章で書くよりわかりやすくなり、読者の負担を減らす役割をしてくれます。

 

リード文の一部で使用するのはもちろん、手順紹介やお役立ち系の記事では、箇条書きメインにし、すっきりしたリード文にするのも一つの手です。

記事内容や疑問、ベネフィットの提示などで、3つ以上の情報を羅列する際に使うようにしましょう。

 

④|根拠を明確にする

リード文で読者にアピールしようと、根拠なく過剰な表現をするのは危険です。

特に、商品やサービス紹介で根拠がないと、「胡散臭いな」と読者に思われてしまいます。

 

そのため、強く訴求したい部分は根拠も同時に提示し、信頼性の高いリード文に仕上げることが大切です。

 

⑤|リード文を最後に書く

リード文は記事内容を要約しつつ、読者を引きつける文章です。

なので、本文〜まとめが完成した後に書くのがセオリー

 

とはいえ、「最後にリード文を作るのは気力的にも大変…」という人は、使う要素と順番を決め、最初に形だけでも作っておくのがおすすめ。(私はそうしてます!最後に1からはツライ…)

そして、校正のときに内容をチェックすれば、大きなズレはないでしょう。(でも最後に書くのが理想。快適に執筆できる方法を編みだすことも大切です。)

 

リード文は必要な要素を理解し読者ニーズを考えると簡単!

リード文をうまく作るには、必要な要素を適切な順番で伝えるスキルが必要です。

その実現には、「リサーチでの読者ニーズの把握」が不可欠

「読者ニーズという根拠」に基づいた魅力的なリード文を目指しましょう。

今回のまとめ

  • リード文で記事の価値を判断されるので重要
  • 滞在時間・離脱率などGoogleからも評価される部分
  • 読者ニーズから必要な要素を決め、適切な順番に伝える
  • 300〜400文字以内で、わかりやすい文章や見た目にする

ぜひ魅力的なリード文を書く参考にしてください!

 

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