上記のようなお悩みを解決するため、この記事では
- WEBライターが提案文を書くときの基本姿勢
- 提案文に必要な項目
- 初心者でも実績を提示する方法
- 提案文を書くときの注意点
- 提案文作りに役立つチェックリスト
以上を解説していきます。
参考にしていただくと
- クライアントが欲しい提案文を書けるようになる
- 提案文のテンプレが手に入り、時間効率がアップする
- 提案文に必要な項目が分かる上、案件に最適な構成を作れる
このようなメリットが手に入る必見の内容です。
私は、今回紹介する内容を初心者の頃から意識したおかげで、初月から継続案件を2件ご契約いただきました。
結果的に案件獲得で苦労せずに済んだので、信憑性のある内容になっているはず!
最後まで読んでいただけると嬉しい限りです。
【重要】WEBライターの提案文は発注者に寄り添って書く
実際に書く前に「提案文を書くときの基本姿勢」を理解しておく必要があります。
それは、提案文に必要な項目が分かったとしても、内容がクライアントに刺さらなければ仕事を受注できないからです。
そのために重要なのは「発注者に寄り添って書く」こと。
なぜなら提案文の目的は「この人に依頼したい」と思ってもらうことだからです。
なので単に自分のことを羅列するのはNG。あくまでもクライアント目線で書くことが重要といえます。
そのための具体的な行動は、募集文を読み込み発注者が求めるものを明確にし、その上で適切な内容を考えて書くことです。
クライアントが欲しい情報を応募文から読み解き、採用するメリットを効果的に伝えよう!
WEBライターの提案文に必要な7つの項目
提案文は必要な情報を過不足なく網羅することが大切です。
そのため、ここで紹介する項目を土台にした上で、魅力的な内容の提案文を考えていきましょう。(テンプレートになる例文は次項で紹介します)
提案文に記載する順で紹介しますが、募集内容によって最適な順に変更してご活用ください。
①|ご挨拶〜自己紹介
まずは冒頭の挨拶から自己紹介まで。
挨拶文で名前とテーマに対応できる理由を簡潔に書きます。
次に自己紹介をリストで記載。
自己紹介の内容は
- 年齢
- 性別
- 居住地
- 職業
など。
「記事を書くのにそんな情報いる?」と感じる人もいるかもしれません。
しかし、適度な自己開示は安心感を生むので記載しておきましょう。
必要な情報を簡潔に伝えると効果的。挨拶の流れで募集ジャンルについてのアピールもしておこう!
②|経歴・所有資格・対応業務
経歴→所有資格と対応業務の順に解説します。
経歴
最終学歴から現在までの経歴をリストで簡潔に記載していきます。
案件と関係のある部分は特に強調するのがコツ。
また経歴を羅列後、執筆ジャンルに詳しい旨も記載しておきましょう。
所有資格と対応業務
リストで見やすく記載します。
発注者の負担を避けるため、募集ジャンルに関係のないものは少なめにし、関連のある資格やスキルを中心に記載しましょう。
いずれも強みになりそうな場合は詳しく書くと効果的。発注者からの見え方を意識しましょう!
③|実績
実績は「募集ジャンルで質の高い記事を書ける根拠」になるため重要な項目です。
ライターとしての実績と応募ジャンルに関する実績を記載していきます。
内容は
- 活動年数
- 執筆した総記事数
- 募集ジャンルの執筆数
- 上位記事の本数
- 売上実績(アフィリエイトやサービスの申し込み金額など)
など。
もし受注実績がない場合は「個人ブログを運営しており〇〇記事執筆しております」や「募集ジャンルに関する書籍を〇〇冊読破しました」など、執筆経験や募集ジャンルに詳しい理由を記載し、最大限アピールしましょう。
実績は細かい数字まで書くのがコツ。数字は印象に残るので、必ず記載しておきましょう。
④|見本記事
実際に執筆した記事を見本として提示します。
過去に納品した記事、もしくはブログ記事でも構いません。
テーマに近しいものや、メディアの雰囲気にあった記事を提示するのがコツ。
自信のある記事を厳選して提示しましょう。
数は2〜3記事までにした方が、発注者が見やすく親切です。
発注者が「こんな感じの記事を書いて欲しい!」と思える記事をチョイスしましょう。
⑤|稼働時間
十分に稼働できることが分かると、発注者も安心して依頼できます。
そのため、案件に対応できると判断される稼働時間を記載しましょう(そもそも対応できないなら応募しませんが…)。
記載内容は
- 月の稼働日数
- 一日の稼働時間と時間帯
- 休日
など。
無理は禁物ですが、最大稼働時を記載しておいた方が好印象。
また「連絡には迅速に返信いたします」や「納期は厳守いたします」など記載しておけば、さらに信頼感を持たれるでしょう。
発注者が安心して依頼できる稼働時間・内容にしましょう。一人暮らしや独身など、融通がきくことをアピールしても効果的!
⑥|ライターとしての理念・貢献できる理由
必要な情報を伝え終えたら、ライターとしての理念を力強く書き、発注者に思いを伝えます。
たとえば、執筆の際に気をつけていることや、具体的な手順、記事作成や募集ジャンルに対する熱い思いなどです。
それほど文字数を取らずに、もっとも伝えたいことを力強い言葉で伝えましょう。
発注者も記事作成に携わる同業者。理念には共感してくれるはず!
⑦|結びの挨拶
最後に、あらためて自分が提供できる価値を書いて終わりにしましょう。
最後の言葉がもっとも印象に残るものです。自信をもって「質の高い記事を納品することをお約束いたします」と言い切り、覚悟をみせましょう。
理念を書いた流れで自然に結びの挨拶へ入りましょう。単に情報を羅列したものより、読後感の良い提案文になりますよ!
これで提案文に必要な項目が出揃いました。次項では、いよいよテンプレートになる例文を掲載します。
提案文を効率よく作れるようになるので、ぜひ続けてご覧ください。
WEBライターの提案文に便利なテンプレート
ここからは、提案文のテンプレートを掲載いたします。
募集案件と応募者の設定は次のとおりです。
- 株式投資に関するSEOライターを募集してるメディア
- 約5,000文字の記事を週2本WordPress入稿まで
- 普段から株式投資をおこなっていて、十分対応できそう
- 投資ブログを運営しているので実績は提示できる状態
参考にしながら提案文を作ってみてください。
提案文のテンプレート
【①|挨拶〜自己紹介】
はじめまして、フリーライターの〇〇と申します。
今回、貴社が募集している「〇〇(案件名)」を拝見し、お力になれると思いご連絡させていただきました。
現在、私は株式投資の個人ブログを運営しております。その過程で得た経験を、今回のテーマに活かせると思い応募を決意いたしました。
それでは自己紹介をさせていただきます。
◆自己紹介
- 年齢:28歳
- 性別:男
- 居住地:福岡県
- 職業:経理職
【②|経歴・所有資格・対応業務】
◆略歴
- 2016年3月 〇〇大学卒業
- 2016年4月 〇〇に入社
- 2016年10月 株式投資(インデックス投資・高配当株投資)を開始
- 2020年2月 株式投資ブログを開設
- 2021年2月 WEBライター活動を開始、現在に至ります
本職として、〇〇会社で経理業務を6年○ヶ月、個人ブログで執筆活動を2年○ヶ月ほど継続しております。
◆所有資格
- 簿記2級
- ビジネス会計検定
- ファイナンシャルプランナー2級
- 投資診断士(投資好きが高じて取得)
◆対応業務
- 構成、執筆、画像選定・装飾
- WordPress入稿
- リライト
- キーワード選定
- サイト設計
【③|実績】
◆実績
- ブログ運営歴:2年○○ヶ月(内WEBライターとしての活動歴1年○ヶ月)
- 執筆記事数:ブログ記事○○本、受注記事○○本
- 10位以内の記事数:○○本(内1位○○本)
- 現在お取引しているメディア様:投資関連1社、経理関係1社
- 個人ブログでのアフィリエイト実績:約530万円分の売上に貢献
(※アフィリエイト報酬ではなく売上を記載。無ければアフィリエイト報酬)
【④|参考記事】
実際に執筆した記事のURLは下記になります。
◆WEBライターとしての執筆記事
- 掲載メディア:〇〇
- URL:〇〇
- 記事内容:〇〇
- 掲載メディア:〇〇
- URL:〇〇
- 記事内容:〇〇
◆投資ブログの執筆記事
- サイト名:〇〇
- URL:〇〇
- 記事内容:〇〇
【⑤|稼働時間】
稼働時間の目安は以下をご参考になさってください。
- 月の稼働日数:28日
- 一日の稼働時間:平日4時間、土曜・祝日6時間
- 休日:毎週日曜日のみ
募集内容の記事でしたら、週3本ほど納品可能です。
執筆スピードは、5,000文字の記事を構成〜WordPress入稿まで、約4時間ほどで仕上げられます。
また日中の連絡にも対応でき、迅速な返信・納期の厳守をお約束いたします。
【⑥|ライターとしての理念・貢献できる理由】
私がWEBライティングで大切にしていることは「読者ニーズを徹底して調べること」です。
Googleの公式アナウンスにもある通り、読者に有益であることが、上位表示やサービスの申し込みに繋がると信じ執筆しております。
参考までに、構成作りのリサーチ手順を記載いたします。
- キーワードのボリューム、性質から価値のあるキーワードを選定
- 再検索キーワード、関連キーワードを抽出
- 類似率の高いキーワードを抽出(ruri-co使用)
- Google検索10位までを確認
- Yahoo知恵袋でニーズの深堀り
- 以上の情報を基に、ペルソナ、顕在ニーズ、潜在ニーズを決定
- 必要な見出しと、各見出しの分量を決定
- 内容の深堀りのため、キーワードをずらした検索
- 結論ファーストな構成の組み立て
- 各見出しに記載するポイントを入力し完成
また今回の募集内容に関しては、投資家としての経験から独自性のある高品質な記事を納品できます。
【⑦|結びの挨拶】
最後までご覧いただきありがとうございました。
- 全力で執筆作業に挑み、高品質な記事を納品すること
- 納期を厳守し、できるかぎり前倒しすること
- クライアント様にストレスのないコミュニケーションをすること
以上のことをお約束いたします。
何卒ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
必要な情報を網羅しつつ、募集ジャンルにアピールできる要素を強調しましょう!
テンプレートの内容や順番は、応募内容により適宜変更してご活用ください。
「書き方は分かったけど、経歴や実績に自信がない…」という人もいるかと思います。そのような人は、次項の「【初心者・実績ナシでもOK】WEBライター実績を提案文にのせる方法」を参考にしてみてください。
【初心者・実績ナシでもOK】WEBライター実績を提案文にのせる3つの方法
応募したい案件の実績が必ずしもあるとは限りません。また、ライターとしての経歴が浅い場合は、提示できる実績がない場合も。
しかし諦める必要はありません。工夫や努力、見せ方の工夫で初心者でも十分にカバーできますよ!
①|応募ジャンルの記事を書いて提出する
応募ジャンルの実績や提示できる記事がない場合、どうしても受注率は低くなってしまいます。
何度か受注できない経験をすると、提案に後ろ向きな気持ちになることも。
そんなときは、応募ジャンルの記事を書いてしまうのが効果的。
「受かってもいないのに面倒」と感じるかもしれません。しかし、見本記事を作り、受注率を10%から40%にした方が、効率的にも精神的にも良いでしょう。
また、その記事は他の提案時にも使用できるため、長期的に使える武器となります。
応募したいメディアが確認できるなら、記事のトンマナや構成を参考にしてみましょう!
②|ブログを始める
個人的にもっともおすすめの方法が「WordPressでブログを始める方法」です。
なぜなら「国内の8割のサイトはWordPressを使用している」から。(出典:PR TIMES ※2022年1月17日時点)
つまりWordPressの操作ができると、発注者の手間が省ける=依頼しやすくなる、といえるでしょう。
他にも下記のような、さまざまなメリットがあります。
- WordPressができないライターさんと差別化できる
- 構成から公開まで経験できる
- ポートフォリオが手に入る
- SEO・セールス・コピーライティングを実践できる
- 収益化できる資産になる
これらはメリットのほんの一部です。
月額1,000円程度の出費で、WEBライターとしての大切なものが手に入るので、必ず開設しておきましょう。
「画像を見ながら最短10分で開設できるサポート記事」はこちらからご覧ください。
【画像つき】ブログ開設方法を紹介!ライター初心者でも簡単に始められる
続きを見る
③|実績が必要ない案件を獲得する
実績のない初心者であれば、まずは低単価でも実績に使える案件へ応募したり、友人・知人からの受注を検討してみたりしましょう。
1円以下の低単価な案件は、長期継続はおすすめしませんが、公開できる実績を手に入れるためなら問題ないと考えています。また、値引きを提案しても効果的です。
個人で記事を書いて提出するより「メディアで仕事をした経験がある」というメリットもあります。
また、友人・知人で自社メディアやブログを運営している人がいれば、無料で寄稿させてもらうのも良いでしょう。
執筆料をもらっても良いですが、経験の浅い内はトラブルを避けるため無料にした方が無難です。
「メディア相手に仕事をした」実績が欲しい場合は、低単価での応募や友人・知人に無料で書かせてもらいましょう!
WEBライターが提案文を書くときの注意点3つ
ここまでの解説で、提案文の流れはイメージできたかと思います。とはいえ、ここで紹介する注意点を忘れると台無しになることも。
提案文を執筆するときの注意点として、参考にしてください。
①|募集文にテンプレートがあれば使う
ライター募集の文面に、テンプレートを掲載している発注者は多くいます。
下記のようなイメージ。
募集文のテンプレート
以下をコピーして入力してください↓
- 名前
- 性別
- 年齢
- ライター歴
- 実績
- ポートフォリオ
- 週の納品本数
もし、このようなテンプレートがあれば、必ず使うようにしましょう。
なぜなら、使わなければ「募集文をきちんと読んでいないな」と判断されるからです。
また発注者としては「自社で用意したテンプレートに統一した方が提案文チェックの効率が上がる」というメリットもあるので、テンプレート通りに使いましょう。
募集文のテンプレートは見逃し厳禁。自作のテンプレートより発注者を優先しよう!
②|自信のない表現はしない
仕事を受けるからには、プロのライターとして応募することが大前提です。
なので「初心者ですが…」「執筆経験はないですが頑張ります」など、自信のない表現をしてはいけません。
発注者はライターさんに記事を書いてもらい、売上を上げるのが目的。初心者ライターさんの実績作りや、経験値作りをしたい訳ではありません。
なので「募集ジャンルの執筆に自信があり、読者ニーズを捉えた記事を作成できます」「○月○日○時までに納品可能です」など、自信を持って言い切るようにしましょう。
プロ意識を持って提案することが大切。そのために基本的な文章術やWEBライティングについて学んでおきましょう!
③|「発注者に価値提供する」という目的を忘れない
記事執筆によくあるのが「書いているうちに目的とズレはじめる」ことです。
提案文でいうと
- 職歴に自信があるからと、テーマと関係のない職歴を詳しく記載する
(発注者のニーズを忘れている) - 実績を多く見せたくて、質の低い記事まで提出してしまう
(発注者は全ての記事に目を通さない) - プライベートな情報を入れすぎる
(案件に関係のないプライベート情報でプラスの評価は得られない)
など。
書いている内に、つい視野が狭くなり余計な情報を入れたり、冗長な表現が増えたりしがちです。
そのため定期的に「この情報は発注者に必要なのか?」と疑問を持つようにすると、無駄のない提案文ができます。
一つの項目を書くごとに、内容が適切であるか確認してズレのない提案文にしよう!
以上のことに注意すれば、受注率の高い提案文が完成するはずです。
次項では、まとめとして「WEBライターが提案文を書くときに便利なチェックリスト」を掲載します。
ダウンロードができるので、提案文を作るときの最終チェックとしてご活用ください。
WEBライターが提案文を書くときに便利なチェックリスト
最後に、ここまでのポイントを押さえた提案文にするための、チェックリストを掲載しておきます。
表の下部にダウンロードできるリンクを設置しているので、ぜひ使ってみてください。
項目 | チェック内容 | |
①|ご挨拶〜自己紹介 | ・挨拶の流れでテーマに対応できる理由を書いている ・年齢・性別・居住地・職業など、必要な情報を記載している | □ |
②|経歴・所有資格・対応業務 | ・リストで見やすく記載されている ・募集ジャンルに関連性のある内容を強調している | □ |
③|実績 | 活動年数 執筆した総記事数 募集ジャンルの執筆数 上位記事の本数 売上実績 ・以上を網羅し、詳細な数字を記載している ・実績が少なくても、工夫してアピールできている (関連書籍を〇〇冊読破など) | □ |
④|見本記事 | ・募集ジャンルに関連のある記事を提示している ・質の高い厳選記事を提示している ・数は2〜3記事にしている | □ |
⑤|稼働時間 | 月の稼働日数 日の稼働時間と時間帯 休日 ・上記を記載している ・連絡や納期に関するアピールができている | □ |
⑥|理念・貢献できる理由 | ・ライターとしての理念を論理的かつ熱を持って書いている ・具体的なリサーチ手順などを書いている ・募集ジャンルに対する思いと貢献できる理由を書いている | □ |
⑦|結びの挨拶 | ・挨拶をしつつやる気をアピールしている ・提供できる価値を書いている | □ |
WEBライターの提案文は無駄を削りクライアント目線で書こう!
WEBライターは文章を書く仕事です。なので提案文の内容は特に注意が必要。
文章の基礎はもちろん、発注者のニーズを捉えた内容にすることが大切です。
今回のまとめ
- 提案文は発注者に寄り添って書く
- 応募ジャンルに最適化した内容にする
- 必要な項目・情報は抜け漏れなく
- 実績が無いならブログ開設がおすすめ
- 自信をもって提供できる価値を言い切る
特に初心者のうちは、実績や見本記事の提示に苦労するでしょう。
なので、WordPressでのブログ開設は初心者WEBライターに必須だと思っています。
下記の記事を参考に、ブログ開設にもチャレンジしてみてください。
【画像つき】ブログ開設方法を紹介!ライター初心者でも簡単に始められる
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